民数記27章12~23節 コリントの信徒への手紙一14章26~40節 説教 平和の共同体の心得「集団行動の秩序」 聖書には、個人が尊重され、人が人を支配してはならないことも書かれている一方、集団行動を取る時の秩序の重要性も書かれています。本日の聖書の箇所からはそういうことが読み取れます。イスラエルの民を率いてきたモーセは約束の地を目の前にして神様から死を宣告されます。これはあまりにもかわいそうだと思いますが、おそらく、モーセは老衰か病気で亡くなったんだと思います。それを聖書編集者が神との関わりを付けるために、イスラエルの罪(メリバというところで水がないと神に不平不満を言ったこと)への神の罰が与えられたということにしたのだと思います。しかし、ここでは私は集団行動を取るにはリーダーが必要なこと、秩序が必要なことを聖書から聞き取ります。秩序というと難しく聞こえますが、ルールのことです。律法もその一つでしょう。 今日のコリント信徒への手紙一には集会の秩序ということが書かれています。秩序は時代時代によって、習慣や文化によって、あるいはその場の状況によって異なってくることでしょう。それだけに、自分たちの置かれているその場、その場で考えなければならないことです。柴宿教会にいらっしゃる菅原喜重郎という元国会議員は民主主義は善悪では決まらない、秩序によって成立するんだということを語っています。自己実現、個人の自由を叫ぶ現代、集団行動の秩序も考え、暮らしに取り入れていくもとも必要なのではないかと思うこのごろです。 皆様の祝福を祈ります。