聖書 民数記20章1節~29節 マタイ5章43節~48節 説教 平和の共同体の心得 「人の命を神は奪うのか?」 聖書には神の人間に対する扱いが矛盾することろが多くあります。今日の箇所もそうです。民数記では神に不平を言ったり、逆らったりしたから、約束の地に入れないと言われたり、アロンが死んだのも神の命令にイスラエルの民が逆らったからだと神に言われる。何と恐ろしい神でしょう。ところが、本日のマタイ福音書の箇所では、神は、善人にも悪人にも同じように太陽を昇らせ、正しいものにも正しくないものにも雨を降らせてくださる、とイエスは語るのです。ここでは神に逆らったとしても神は人の命を奪ったりしないのです。 さて、こういう矛盾をどう考えるか?神の意志が時の流れによって変わるのか?それとも聖書は人が神はこう言うものに違いないという思い込みで書いたので時代や著者によって異なる神が表わされてしまうのか?いずれにしてもその答えは聖書からは謎です。 しかし、私の信じる神は少なくとも私には生きるように示し、最善の道を与えてくれる神です。誰がどう言おうと、聖書にどう書かれていようと、私は神は私を悪くはしない、一番良い道を与えてくれると思いこんでいるのです。私にとっては、間違いなく信頼できる方なのです。自己満足で申し訳ありませんが、私の信仰とはこんなものです。 みなさまの祝福を祈ります。