創世記12章10節から20節 他宗教者たちからの恵み

私自身はイエスキリストの信仰者だと意識して他とは違うぞ、もっとも大事な真理を知っているぞ、と思っていますが、暮らしを支えてくれる方々を考えてみますと、キリスト教以外の方々が非常に多い。さて、これはどういうことなのでありましょうか。
他宗教の方々に主イエスの力が及んでいるとしか思えません。

エジプトといえば、ユダヤ教とはまた違った宗教があったようです。くはいろいろな動物が神々になったいた多神教の信仰もあったようです。太陽神ラーの信仰やファラオ信仰というものがあったようですし、アモンの神でファラオはアモンの子であったとされあり、古

エジプトと聞けば、聖書では出エジプトが知られていますが、エジプトの重税、過重な労働、イスラエルのエジプト奴隷として知られており、エジプトが何か悪者のようにわたしたちは、とらえられがちですが、聖書をよく読んで見ますと、奴隷にもされましたが、イスラエルは大分お世話にもなっているのです。

アブラムの飢饉による移動先。
イサクの飢饉のときはエジプト行きが禁止、ペリシテ人の領地ゲラル。
ヨセフがエジプトの実質上の支配者になった。
出エジプトまでエジプトで豊かに暮した。モーセがエジプトの女王に拾われ、助けられる。
ソロモンはエジプトの娘も妻とした。
列王記ではイスラエルはエジプトやバビロニア、ペルシャ王国がイスラエルを襲撃。バビロンの捕囚。エジプトへ逃れる。
イエスの擁護。

主が得たばれた民(イスラエル)はすべての民から恵みを受けるようになさっている。我々イスラエル人以外の者は、イスラエル人を大切にしなければいけない。そういうような、異邦人の役割を旧約聖書にすでに、みられているのです。イスラエルとは敵対してはならない。もちろん、イスラエルについても敵対することによって、滅びを生み出すことが示されていると思います。

神がイスラエルを特に選ばれたのは、あなたはあなたの神、主の聖なる民である。あなたの神、主は地のおもてのすべての民のうちからあなたを選んで、自分の宝の民とされた。主があなたを愛し、あなたを選ばれたのは、あなたがどの国民よりも数が多かったからではない。あなたがたはよろずの民のうち、もっとも数の少ないものであった。ただ主があなたがたを愛し、またあなたがたの先祖に誓われた誓いを守ろうとして、主は強い手をもってあなたがたを導き出し、奴隷の家から、エジプトの王パロの手から、あがない出されたのである。
申命記7章6-8節

イスラエルという民は世界中で最も貧者な弱い民なのです。そこに神の業が働くのです。貧しさの上にかつて世界最強の権力をソロモンに与えました。神が選ぶ民は誰よりも貧弱なものです。しかし、それだからこそ、そこに、神の業を見出せることも確かです。

自分の弱さを知るとき、そして、それをすべて主に打ち明け、憐れみを請う時、主は奇跡を、恵みを、不思議な大逆転劇を、欠点を恵みに、敵を、存在するものすべてを、協力者にしてくださるということを、本日の聖書の箇所は示してくれているのではないでしょうか。

わたしたちは、主、イエスキリストを信じています。何故ですか?自分の罪に苦しんでいるからではないですか。罪人である事を重々自覚し、死に至る恐怖を感じているからではなですか。自分には何も出来ない、主に委ねるしかない、と自覚しているからではありませんか?

こういうときこそ、主の業が働くことを、しかも、クリスチャンや教会だけに主の業が働くのではないのです。あなたに働きます、しかし、あなただけに働くのではありません。あなたの周りにあるすべての人、物にも主の業が働くということを本日の聖書から読み取ることが出来ます。