聖書 申命記6章1節~25節
   ヨハネの手紙第一3章7節~8節
説教 平和の共同体の心得「唯一の神とはどんな神」

 一神教は神は唯一であるということを伝えます。イスラム教やキリスト教、ユダヤ教は一神教です。しかし、それがどのような神かということになるとよく分かりません。本日の聖書からみますと、奴隷から解放する神、約束の地、乳と蜜の流れる地を与え、常に幸せに生きるようにしてくださる神だということのようです。本日のヨハネの手紙第一では「神は愛」だと言い切ります。そして、互いに愛し合いなさいと語ります。「私たちが互いに愛し合うならば、神は私達の内に留まってくださり、神の愛が私達の内でまっとうされているのです。」と愛し合うものは信仰者同様だとここで宣言されているようです。愛についてはコリント信徒への手紙13章をみると「愛は忍耐強い。情け深い。ねたまない。自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、苛だたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える」とあります。これらのことをしている方は唯一の神を信じている人と同じだということになりましょう。一神教を理由に他の宗教や無神論者を拒絶することは一神教の神様の意志だとは思えません。が、しかし、そうした過ちをキリスト教など一神教の我々が犯してきたことも確かです。お詫び申し上げ、悔い改めます。