申命記5章10節~22節、ヨハネによる福音書13章31~35節 説教 平和の共同体の心得「神の言葉」 申命記には十戒が書かれています。私はこの十戒は、神が直接私に与えた言葉だと思っています。 1.あなたにはわたしをおいてほかに神があってはならない。 2.あなたはいかなる像も作ってはならない。 3.あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。 4.安息日を守ってこれを聖別せよ。 5.あなたの父母を敬え。 6.殺してはいけない。 7.姦淫してはいけない。 8.盗んではならない。 9.隣人に関して偽証してはいけない。 10.あなたの隣人の妻を欲してはならない。隣人の家、畑、男女の奴隷、牛、ろばなど、隣人のものを一切欲しがってはいけない。 この十戒で特に興味深いのは、第3戒の主の名をみだりに唱えてはならない、というところと、第4戒の安息日を守ってこれを聖別せよ、というところです。伝道や布教はあまりするな、しなくていい、ということでしょうし、働けとは一言も言わずに、休めとだけ言う。これも非常に興味深いことです。本日のヨハネ福音書においてはあたらしい戒めとして、十戒、その他の律法は「互いに愛し合いなさい」とだけになってしまいます。日本や世界の教会は伝道したり、キリスト教徒の働きの素晴らしさを訴え、教会員を増やしたいとも思っています。しかし、聖書からの神の言葉に聞いてみると、教会員を増やしたり、仕事上業績を上げる必要もありません。自分が十戒を守るために、人と愛し合うために仕事を含め、交際やら、結婚、地域活動など自分のできることをしていくことになるとよいのだと思います。愛し合えれば何もしなくてもよいということでもありましょう。十戒や愛し合いなさいという神の言葉は、平和の中にすべての命を守るための必須事項なのかもしれません。みなさまの祝福を祈ります。