8月16日分
聖書 申命記34章1節~10節
ヨハネによる福音書13章31節~35節
説教 平和の共同体の心得
「大切なことを残したモーセ」
もっとも偉大な預言者と申命記に示されているモーセ。そのお墓はどこにあるか分からないとも申命記に記されています。偉大な支配者はその名を残そうと大きな墓を作りました。エジプトのピラミッド、日本の古墳、お盆にお参りするお墓も生前の人を拝するものでしょう。しかし、モーセは聖書の申命記で最大の預言者とされながら、墓はないとされています。これは、意味深です。モーセは神の言葉としての律法を残しました。神の言葉が重要であって、モーセを死後、偉らさをたたえることは重要ではないと聖書は示しているのではないかと私は捉えています。何が大切かといったら神の言葉である。本日のヨハネによる福音書には、新しい戒めとして、「互いに愛し合いなさい」を与えると記されています。モーセの律法にも、「隣人を自分のように愛せ」とあり、これが律法で最も重要だともイエス自身が語っていることでもあります。モーセは自分よりも神の言葉を残したという偉大さを聖書は示しているのかもしれません。「互いに愛し合こと」「隣人を自分のように愛すること」この言葉を最も重要だ言い続けることが私達に与えられた仕事なのかもしれません。もっとも、愛し合うことが出来れば、言葉として伝えなくてもいいのかもしれませんが。
皆様の祝福を祈ります。それから、私が隣人を自分のように愛していけるようにも祈ります。