申命記24章5-22節
マタイ6章1-4節

平和の共同体の心得
「真に弱者を守る」

申命記には民族滅亡の危機にある時、どう生きるべきかが、書かれているというように読むことができると思います。こういう危機的な状態にあって、本日の聖書の箇所では、人道上どうあるべきかが書かれているということは驚きです。
妻を娶ったら、1年は兵役を免除、公務も家のために免除されるということです。妻を喜ばせなければならないと書いてあります。今の婚活では、こんなことが許されていない。高齢化社会の労働力と子どもを見ているようですよね。旧約の時代は違いますね。新婚を喜ばすことが大切だと書かれています。
生活に大切なひきうすは質に出してはならない。
同胞を奴隷のように扱ったり、売買してはならない。
重い皮膚病の人はレビ人の祭司にみせ、指示を受ける。
貧しい人からの担保は返済する
貧しい人から搾取してはならない
罪は個人の問題。家族に贖う義務はない。
寄留者、孤児、寡婦の権利を守る
畑やオリーブの木などには寄留者や孤児、寡婦の分も残しておくこと。
こういうことをいう聖書記者はすごいと思います。よくぞ、いってくださった。
 本日の新約聖書には、施しのような善行をするときは、人に見せるためにしてはならないと話されます。
 現代社会は人類生存の危機的状況にあるといわれています。それに対して、人類はどうたちむこうとしているのでしょうか?東日本大震災で人の力では無力だということが分かったのではないでしょうか?そして、多くの人が、今後の将来に希望が持てず、不安と絶望に襲われているのかもしれません。しかし、聖書は言う。本気で弱者を守れ。ただ、弱者を守れと。これが我々の祝福のみちだと。永遠に存続できる道だと。そう叫んでいる神の姿を聖書は醸し出しているようです。
 みなさまの祝福を祈ります。