申命記17章8節~13節 マタイによる福音書18章15~20節 説教 平和の共同体の心得 「もめ事を治めるには」 共同体におけるもめ事は絶えません。これを解決する方法として裁判が上げられています。そして、申命記では「神に仕える祭司あるいは裁判人を無視して、勝手に振る舞う者があれば、その者を死刑に処し、イスラエルの中から悪を取り除かなければならない。民はみな、これを聞くと、恐れを抱き、もはや勝手に振る舞うことはないであろう」 これはある意味恐怖政治を示しています。極端な場合はISのようにサッカーを見た少年を公開処刑するなど権力者からの生命の破壊に結びつく結果にもなりうると思われます。しかし、神は十戒で「汝殺してはならない」という掟をしめし、イエスは赦しを説いていきます。こういうことによって人間の裁きは不完全であることを示されるように思います。 もめ事を治めるには人間の業では難しい。私たちはそれでいろいろ悩みます。自分の不甲斐なさに落ち込みます。しかし、主は、必ずや、最終的にはよき裁きを与えていくれる、そう信じて歩むことが、私たち共同体の心得でもあるように思います。 みなさまの祝福を祈ります。