申命記16章1節~17節
      マルコによる福音書14章12~21節 
(2015年3月8日)
説教 平和の共同体の心得
  「お祭りをする」

聖書には面白いことがたくさん書いています。読んでいてあきません。深く読めば読むほど勉強すればするほど惹きつけられていきます。本日の箇所は神様が私たちにお祭りをしなさいというところです。過ぎ越祭、7週祭、仮庵祭の3つについて祝いなさいと神様が語っています。過ぎ越し祭はイスエスラエルの民がエジプトから脱出していくとき、神様がエジプト中の初子を打った時、門の鴨居に子羊の血を塗った家だけ災いから逃れたという出来事です。この神の救いを記念するために行うのが過ぎ越し祭で、酵母の入れないパンを食べます。7週祭はその後7週後に祝った小麦の刈り入れのお祭りで後代ではモーセがシナイ山で十戒を与えられたことの記念祭となり、キリスト教では五旬祭となりました。仮庵祭はエジプトから出て荒野に天幕という仮住まいを作って暮らしてきたことを記念するお祭りです。こういうお祭りを神様が行うように指示します。新約のマルコによる福音書でもイエスが弟子たちといっしょに除酵祭の食事をしようといっているところです。除酵祭というのは過ぎ越し祭に引き続き7日間酵母を入れないパンを食べる祭日ですが、イエスは次の日十字架にかかってしまう危機的状況の中での出来事です。

このように神様は私たちに祭をするように語ります。もちろんその祭りは命が救われたり、購われたりすることを覚えるためのお祭りです。平和な共同体にはぴったりのおすすめのような気がします。