聖書 歴代誌下25章1~28節
ルカによる福音書1章5~25節
説教 平和の共同体の心得「主は高齢者を用いる」
今日は自治会の役員会と会堂建設委員会がありました。私今58歳。18私以上の歳の方が18人中たぶん17人。最高齢は80代。70代、60代がほとんどです。よくやっているなあと思います。
聖書を読んでいますと高齢者の登場が目立ちます。人類初登場のアダムは930歳。ノアは950歳。アブラハムは175歳。その妻サラは91歳でイサクを生み、127歳で没。モーセは80歳で出エジプトし、荒野を旅し120歳で没。初めから聖書は高齢者が主役を演じる物語となっています。
さすがに戦乱続く時代、ダビデ王は70歳、その子ソロモンは60歳くらいでなくなったようです。本日の歴代誌下に登場するダビデから数えて10代目、ユダ王としては8代目のアマツヤは内外の争いに巻き込まれ、最後は謀反によって54歳没。しかし、このアマツヤの神殿の管理人オベド・エドムは200歳を超えた人とも解釈されるといいます(新共同訳旧約聖書注解Ⅰp759)。
今日は教会歴では待降節に入り、イエス・キリストの誕生、クリスマスを待つ時となりました。そこで、イエスが生まれる直前の話として、新約聖書の方はルカによる福音書1章5節から25節を取りあげてみました。イエスが生まれる6か月前に親類の祭司ザカリアとその妻エリザベトの老夫婦に起こった話です。この老夫婦に子どもが生まれるというお告げが天使ガブリエルからあったのです。まさかと疑いましたが,本当に身籠りました。その子は悔い改めの洗礼を授け、イエスの到来に気づいた、後の偉大な予言者ヨハネの誕生です。ヨハネを身籠ることでこの老夫婦の恥が取り去られたと祭司ザカリアは語るのです。当時子どものできない夫婦は肩身が狭かったのでしょう。今でもそうかもしれませんね。
以上から聖書には高齢者が登場し、神の御業を表す重要人物として描かれています。高齢化問題と叫ばれていますが、聖書はこれを歓迎しているようです。高齢者こそ神の御業を現すよう主が用いてくださるではありませんか!
仕事を定年で終えたあと、年金を貰いながら紙の言葉を伝える方々がこの日本に多く出現することを願います。神様は高齢者を幸いにしてくださると思います。今日の聖書から受けたメッセージです。
みなさまの祝福を祈ります。
(この話をしたら89歳になる母は、おほほほーと喜んで元気にしていたようでした)