聖書 ヨシュア記23章1~24節 ヨハネによる福音書14章1~14節 説教 平和の共同体の心得「主は良いことをたがわず実現させる」 今私たちはテロの恐怖にさらされていますが、そういえば、聖書がテロのような活動にどう対処しているかが、示されていたようだと思い出しました。使徒言行録5章17節~42節。 チウダのグループとガリラヤのユダのグループが反乱を起こしました。いうなればテロみたいなものだったと思います。それが自然消滅したことが示され、民衆全体から尊敬されているユダヤ教ファリサイ派の教師ガブリエルのテロ対策と思われる意見は以下のようでした(このときのイエス・キリストの信仰者のグループである使徒たちも当時主流のユダヤ教のグループから迫害を受けていました。当時のキリスト教徒もユダヤ教世界からみればテロリストのように映ったと思います)。 「ほうっておくがよい。あの計画や行動が人間から出たものなら、自滅するだろうし、神から出たものであれば、彼らを滅ぼすことができない」。 本日のヨシュア記にはヨシュアがイスラエルの民をカナンの地に長年導いてきた結果、主によって敵が退けられ、安住の地が与えられ(1節)、最終的にイスラエルの民に告げた事柄が記されています。「わたしは今、この世のすべてのものがたどるべき道を行こうとしている。あなたたちは心を尽くし、魂を尽くしてわきまえ知らねばならない。あなたたちの神、主があなたたちに約束されたすべて良いことは何一つたがわうことがなかった。何一つたがうことなくすべて実現した」と言います。「だから、モーセの教えの教えの書に書かれていることをことごとく忠実に守りなさい(6節)」と勧めます。さらに背信した場合は滅びるという脅迫的なことも加えられています(それだけ、イスラエルの民族に良いことが実現する、良く生き続けていきたいという思いがここの聖書の箇所に示され、イスラエルの神を愛すること、イスラエルの神に従うことを強調しているのだと思います。 本日のヨハネあげきはによる福音書では、「イエスは道であり、真理であり、命である」(6節)といい、神(イエス)を信じよと言います。そして、信じる者はイエスと同様の業やそれ以上の業を行うようになると語ります。そして、「わたしの名によって願うことは何でもかなえてあげよう」とまで言い切ります! 神の言葉に従う者を神は安住の地を与え、生かしてきました。神に従うことによって私たちは生きます。しかも、本日の聖書から考えますと安住の地が与えられ、すべて良いことはたがわず実現しながら生きることができるとのことです。そして、神の言葉に従いつつ、神を信じていくとき、願うことは何でも叶うということです。何と素晴らしい! テロを起こす集団は100を超えるようです(ウィキペディア「テロ組織と認定された組織の一覧」)。テロ組織には消滅したものもあり、みんなそうなってくれるといいと願います。安住の地ですべて良いことはたがわず実現しながら暮らす、これ以上の暮らしはないです。テロ組織の皆さんにもそのような暮らしができますように私は主イエスの名によって願います。 みなさまの祝福を祈ります。