ヨシュア記21章1~45節
ルカによる福音書3章1~20節
題:平和の共同体の心得「すでに与えられている恵み」
 ヨシュア記21章45節には以下のような記述があります。「主がイスラエルの家に告げられた恵みの約束は何一つたがわず、すべて実現した。」。ヨハネの福音書3章には洗礼者ヨハネが神の裁きから救われるために悔い改めを人々に迫っていました。人々はどうすればよいかヨハネに問います。ヨハネは次のように答えます。「下着を2枚持っている者は1枚も持たない者に分けてやれ。食べ物を持っている者も同じようにせよ。」また、徴税人には「規定以上のものを取り立てるな」と言い、兵士には「だれからも金をゆすりとったり、だまし取ったりするな。自分の給料で満足せよ」と言いました。
 以上のように、神様は私たちにとてつもなく努力して何者かになれとは命じていないのです。すでに与えられている神の恵みに気づくようにと語りかけているかのようです。イエスキリストは十字架上で「成し遂げられた」(ヨハネによる福音書19章30節)とも言いました。
 私はいつも現状の自分に満足せず、もっと、何でもできる全知全能の自分になりたと思っています。しかし、聖書を見る限り、神様は私にすでに与えられている恵みに気づけというメッセージを私に下さっているようです。見渡せば確かに恵みがありすぎです。これに感謝していけるかどうか、私に問われていることです。
 皆様の祝福を祈ります。