聖書 ヨシュア記20章1~9節
ルカによる福音書6章27~36節
説教 平和の共同体の心得「逃れる場を与えられる」
ユングという心理学者は聖人と言われるような人でも心には真っ黒な闇の部分があると言ったそうです。
この闇をも受け入れる自分ではないと、自分が壊れてしまうでしょうし、共同体とてそのような闇を受け入れ、大目に見る余裕がなければ破壊してしまうのかもしれません。
本日のヨシュア記には逃れの町といって誤って人を殺してしまった人が保護される場所のことが書かれています。
ここでは無駄な復讐による血を流さない為だということが書かれています。
ルカによる福音書ではさらに敵を愛せ、憎む者に親切にし、悪口を言う者に祝福を祈り、侮辱する者のために祈れとまで語ります。
神は私たちの罪を赦しているから、今、現在戦争が起こり、殺害が起こるのでしょうか?私は違うと思います。神はすべての罪を赦していますが、人が自分の罪も他人の罪も赦していないから、争いや殺傷事件が起こるのだと思います。自分自身も含むすべての人に自分の罪を赦されるとしたら、恐らく、平和という状態になるのでしょう。イエスの言葉の「自分を愛するように隣人を愛せ」とはそういう意味なのかもしれません。
赦し、大目に見る気持ちを持ちつつ、歩んでいきたいものです。
みなさまの祝福を祈ります。