聖書 申命記4章1節~40節
    ローマの信徒への手紙2章1~15節
説教 平和の共同体の心得「良心に従う」

  モーセはヨルダン川を渡り、良い土地に入るにあたって勧告します。「イスラエルよ。今、わたしが教える掟と法を忠実に行いなさい。そうすればあなたたちは命を得、あなたたちの先祖の神、主から与えられる土地に入って、それをえることができおるだろう」(申命記4章7節)、「あなたがたはそれを忠実に守りなさい
そうすれば、諸国の民にあなたたちの知恵と良識が示され、彼らこれらすべての掟を聞くとき、『この大いなる国民は確かに知恵があり、賢明な民である』というであろう」(申命記4章6節)。戒めは十戒を含む律法です。ここで律法を守ることはイスラエルの民も周辺諸国の民も共に平和共存に成りうるということを示しています。
 また、パウロはローマ信徒への手紙2章15節で「こういう人々は律法の要求する事柄がその心に記されていることを示しています。彼らの良心もそれを証ししており、また、心の思いも互いに責めたり、弁明しあって、同じことを示しています」と語っています。
 つまり、良心に従うことが、律法に従うことになるということです!何ということでしょう。良心に従う道がこの地で与えられた命を適切に生かし、他者と平和に暮らすことに繋がるということに驚きを覚えるものです。これは救いと同じことでもありましょう。神の国にも入る確約でもありましょう。大変なことをパウロは語ってくれていると嬉しくなります。
 みなさまの祝福を祈ります。