聖書 民数記30章1~17節 マタイによる福音書5章33~37節 説教 平和の共同体の心得「女性への配慮」 聖書にはアダムとイブの物語から人間の話が始まります。アブラハムとその妻サラ、ヤコブの妻レアとラケル、イサクの妻リベカ、ヨセフの妻アセテナ、モーセの姉のミリアム、モーセの妻ツイッポラなどこれまで登場してきた方々が描かれています。旧約聖書にはルツ記やエステル記という女性が主人公の書もあります。また、雅歌のように女性と男性の恋い慕う恋愛の歌もあります。新約聖書においてはマリアの登場となり、これだけみると聖書は女性にかなり配慮した書物だということになりませんでしょうか?ほかの箇所も入れればさすがに男性史的なことが多くありますが、当時男尊女卑傾向があった社会にこれだけ女性に注目を当てたことはさすが神様というしかありません。本日の民数記は女性の誓願についても可能だということが記されています。新約聖書ではそのようなことがあったことを扱い、誓願はしなくていいということを書いているのですが、このような宗教的活動に男女とも加われるということは2000年から3000年前に編集されたであろうと考えられる旧約聖書に、すでに男女同権思想が示されているということに驚きを覚えるものです。聖書は女性への配慮を忘れない。そのことによって平和が提供されていくのかもしれません。女性への配慮がないから男尊女卑状態になっていくのでしょうけれども。私たちが注意しなければいけないことは女性への配慮ではないかと本日の聖書から学ばされるものです。 みなさまの祝福を祈ります。