聖書  民数記 6章1―27節
    マルコによる福音書14章22 -26節
説教 平和の共同体の心得「イエスの誓願」

民数記6章にはナジル人の誓願について書かれています。
 「主のものとして身を聖別するため特別な誓いをし」 (民数記6:2)た人のことをいう呼称です。そして、以下のような規定がありました。
1. ぶどう酒や強い酒を断たなければなりませんでした(6:3,4)。 
2. 頭にかみそりを当ててはなりませんでした(6:5)。  
3. 死体に近づいてはなりませんでした(6:6~8)。
4.その他捧げることができることは何でも(6:21)

ナジル人はなぜあったかというと、カナンの宗教にそまらず、ヤハウエの神の信仰を守るためであったと言われています。生活での行動ですので、だれもができることだったと思います。おそらく信仰を保つ一つの方法だったのだろうと思われます。願をかけて酒を断つとか、ハンガーストライキというのもとも関係が深いと思います。これはある願いを叶えるということで行われます。ナジル人の場合は、誓願を立てて、主に献身することをしたのですが、どんな誓願なのかは、書かれていません。しかし、22節から26節をみますと、祝福されるようにとのことだと思われます。守られるように、恵みが与えられるように、平安があるように、という誓願内容だったのではないかと思われます。
イエスは最後の晩餐のときに弟子たちに言います。「神の国で新たに飲むその日まで、ぶどうの実から作ったものを飲むことはもう決してあるまい。」これはある意味ナジル人と同じ誓願を立てたものです。「神の国で」とあります。イエスは神の国に私たちが住むことが出来ることを示してくれています。もちろんそこは平和で平安なのでしょう。

平和で平安な暮らし。そういうことのために、わたしたちもナジル人やイエスのように捧げていきたいものです。上の規定の4にその他捧げることができるもの何でも、が、まるで、私のたいしたことのない捧げ物でも受け止めて下さるかのようです。ありがたく思います。

皆様の祝福を祈ります。